暗号資産(仮想通貨)の冬から生まれた多くのミームコインの1つであるペペコイン(PEPE)の価格は1週間で倍増し、時価総額は5億ドル(約750億円、1ドル150円換算)に達した。ビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)に誘発された強気市場が波及することをトレーダーが予想しているためだ。
今月の低迷から脱出
カエルをテーマにしたミームコインであるペペコインは、最近の弱気相場における希望の光の一つであり、ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)などのライバルになり得るかどうかをトレーダーが考える中、5月初旬には時価総額16億ドルにまで上昇した。
今月に入ってからは時価総額が2億4400万ドルまで下落していたため、盛り上がりは急速に冷めたが、現在は取引高とオンチェーン活動が大幅に増加し、低迷から抜け出す方法を見つけたようだ。
24日のバーンが原因か
25日に行われたペペコインのX(旧ツイッター)への投稿により、アービトラム(Arbitrum)とバイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain:BSC)にブリッジされたものを含めると15万5000個以上のウォレットがペペコインを保有していることが明らかになった。CoinMarketCapによると、過去24時間の取引高は4億2300万ドル(約634億5000万円)に達し、前日比で22%増加した。
最近の上昇は、24日に発生した550万ドル(約8億2500万円)相当のバーンに起因すると考えられる。このバーンにより、悪意のある開発者がペペコインを公開市場で販売する可能性があるとの懸念が和らいだ。
価格が上昇したミームコインはペペコインだけではなかった。26日にはトレーダーが投機性の高い資産を取引し始めたため、ドージコインと柴犬コインの両方で顕著な上昇が発生した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Pepecoineth
|原文:Pepecoin Doubles to $500M Market Cap as Memecoin Fever Steals Bitcoin’s ETF Thunder