FLOKIのステーキング利回りは最大で年165%

5500万ドル(約82億5000万円、1ドル=150円換算)以上のフロキ(FLOKI)がステーキング・プラットフォームにロックされた。

FLOKIはイーロン・マスクのペットである柴犬にちなんだミームコインとして2021年にリリースされたが、時間の経過とともに変化し、本格的な分散型金融(DeFi)プロジェクトとして位置づけられている。分散型金融とは、仲介者を介さずにブロックチェーン上で行われる貸し借りの総称である。

1兆8000億のFLOKIは流通量の約18%に相当し、トレーダーが最大165%の報酬を得るために資金を預け続けるため、ほとんどのトークンは今後数年で流通しなくなると予想される。

FLOKIのステーキング報酬。(Floki)

ステークされたFLOKIは、10月最終週にリリースされた現実資産(RWA)トークン化のための姉妹プロジェクト「TokenFi」のネイティブトークン「TOKEN」を保有者に報酬として与えるために使用される。

RWAのトークン化とは、不動産や自動車などの物理的資産をデジタル化し、DeFiアプリケーションで利用可能にしたものを指す。複数のアナリストは、RWAを「1兆ドル規模のチャンス」と位置づけている。このような商品によって、理論的には世界中の誰もがあらゆるグローバル資産に取引や投資をすることが可能になるからだ。

トークンがロックされる期間に応じて、利回りは51%から165%以上になる。

フロキの開発者は以前、米CoinDeskに、RWAトークン化は2030年までに16兆ドル(約2400兆円)市場になると予想していると語った。ユーザーは分散型取引所(DEX)からTOKENを取得することができ、時価総額は4000万ドル(約60億円)に達しているが、供給量の50%以上はFLOKIをステークすることによってのみ得ることができる。

このプロトコルを使用してトークンまたはスマートコントラクトを起動したユーザーには、インセンティブが提供される。TokenFiのトークンの一部は、日々のアクティビティに基づいてプロトコルの使用に報酬を与えるために確保される。これにより、プラットフォームを使用し続けるユーザーがより多くの報酬を得るため、フライホイール効果が生まれる可能性がある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Floki
|原文:Crypto Traders Are Earning 165% Yields By Staking a Token Named After Elon Musk’s Pet