自由民主党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチーム(web3PT)は11月15日、DAO(分散型自律組織)に関する法律のあり方について議論する「DAOルールメイクハッカソン」の第1回目を開催した。
ハッカソンの会場となった自民党本部内の会議室には、自民党デジタル社会推進本部長の平井卓也議員、web3PT座長の平将明議員、同事務局の川崎ひでと議員、そして、今回ハッカソンに参加する約20の事業者の中から第1回目にプレゼンテーションを行う4事業者の方々、さらにはweb3PTメンバーや関連する省庁からの出席者が集まった。
新たに事務局長に就任した川崎議員が開会を宣言した後、まず平井議員が「最先端の新しいテクノロジーが次の日本の未来の突破口を開くことは間違いないので、すべてポジティブにいろいろな物事を進めていきたい」と挨拶の言葉を述べた。
次に平議員が「DAOはインセンティブ革命だと思っている」と語り、「我々は柔軟に、アジャイルにルールをデザインして、(事業者の)皆さんがポテンシャルを最大化する。そういう環境を作っていきたい」と続けた。
日本語で「分散型自律組織」と呼ばれるDAOは「Decentralized Autonomous Organization」の頭文字。参加者の投票や合意によって意思決定を行う組織形態をいい、従来のトップダウン型組織とは異なるフラット構造が特徴だ。新しい組織の形態として期待されているが、まだ法整備が進んでおらず、法人格が持てない、財務管理が困難といったハードルがある。
地方創生などにも応用が期待されるDAO。今回のハッカソンは、実際にDAOに取り組んでいる実務者にその取り組みをプレゼンテーションしてもらい、さらに議論を通して、具体的な課題や問題点を明らかにすることが目的だ。ハッカソンでの議論をベースに、web3PTは法整備などのDAO支援を検討していくという。
ハッカソンは、11月15日の第1回目を皮切りに、22日、29日、12月6日の計4回が開催される。
|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|写真:CoinDesk JAPAN編集部(左から平議員、平井議員、川崎議員)
※編集部より:タイトルと本文を一部修正して更新しました。