15日の暗号資産(仮想通貨)相場は昨日の低迷から大きく回復。14日に一時3万5000ドル(約525万円、1ドル150円換算)を下回ったビットコイン(BTC)は3万8000ドル手前で推移しており、18カ月ぶりの高値に近づいた。
イーサリアム(ETH)は3%以上上昇して2060ドル近くに到達。14日には1900ドル近くまで下落していたが、2000ドル台を回復した。
アルトコインも好調
アルトコインではソラナ(SOL)とアバランチ(AVAX)が上昇を牽引し、15日にそれぞれ18%、23%上昇した。
ソラナはここ数週間アルトコインの中でパフォーマンスが高かった。破綻した暗号資産取引所FTXによる投げ売りの懸念が後退し、機関投資家の間で需要が高まったため、価格は過去1カ月で3倍近く上昇した。アバランチは、伝統的金融大手のJPモルガン(JPMorgan)とアポロ(Apollo)がこのネットワークを利用し、資産運用会社が暗号資産業界の注目トレンドである資金トークン化を行う方法の「概念実証」を行ったという最近の発表が買い材料になった可能性がある。
暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)は5%上昇し、市場全体が好調であることが示された。
金や株式を上回るパフォーマンス
投資顧問会社バイトツリー(ByteTree)の創設者チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏は15日の市場レポートで、「ビットコインは主流になりつつあり、弱気相場は過去のものだ」とし、「良い時代がやって来た」とコメントした。
バイトツリーは、同様に上昇している米株式指数や金などの伝統的資産と比較した際のビットコインの好調さを強調。モリス氏は、「ビットコインのトレンドはドルだけでなく、他の主要資産に対しても強い」とし、「これは機関投資家へのアダプション(普及)にとって重要だ。なぜなら、少しでも追加の利益がなければ、機関投資家は代替資産を購入しないからだ」と説明した。
モリス氏はまた、2年間の厳しい暗号資産の冬を経て市場の幅が改善している中でアルトコインのトレンドが強まっていることにも言及した。
上位100位までの暗号資産の均等加重日次平均価格変化を測定するトレンド幅指標のByteTree Crypto Average(BCA)は、4月以来初めて5つ星中4つ星の評価を獲得した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Bounces 6%, Threatens $38K; ‘Good Times Are Here,’ Analyst Says