香港証券取引所に上場している中国のゲーム会社Boyaa Interactiveは今週、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を中心として12カ月以内に最大1億ドル(約150億円、1ドル150円換算)相当の暗号資産(仮想通貨)を購入することを目指す計画を発表した。
Web3分野での事業展開・発展に重要
13日に公開された証券取引所への提出書類の中で、Boyaa Interactiveは「暗号資産の購入と保有は、グループがWeb3分野での事業展開と発展を進める上で極めて重要な動きだ」と表明。「オンラインゲームビジネスはWeb3テクノロジーとの親和性が高く、コミュニティやユーザー、仮想資産に重点を置くことで、オンラインゲーム業界へのWeb3テクノロジーのより簡単かつ幅広い適用が可能になる可能性がある」と述べた。
購入計画の内訳はビットコインが4500万ドル、イーサリアムが4500万ドルで、残りの1000万ドルがステーブルコインのテザー(USDT)とUSDコイン(USDC)に割り当てられる。Boyaa Interactiveは、購入資金は現金で賄う予定で、購入は市場の状況に左右されると説明した。
提出書類によると、取締役会は株主に計画の承認を求めており、11月30日までに詳細を通知する予定。購入に充てられる1億ドルはBoyaa Interactiveにとってかなり大きな金額で、総資産の約38%を占めるという。
香港は暗号資産とWeb3産業の拠点を目指す
Boyaa Interactiveの暗号資産計画は、暗号資産およびWeb3産業のグローバルハブを目指す香港の野心の高まりを浮き彫りにしている。香港当局は今年、新たなデジタル資産規制制度を導入。暗号資産取引プラットフォームのライセンス申請を受け入れ、取引所が個人顧客にサービスを提供することを許可し始めた。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Hong Kong Gaming Company Boyaa Interactive Seeks Approval to Buy $100M in Crypto to Boost Web3 Strategy