ビットコインETFのさらなる拒否、「可能性高い」:BitGoのベルシェCEO

暗号カストディ会社ビットゴー(BitGo)のマイク・ベルシェ(Mike Belshe)CEOは、業界全体の楽観的な見方に反し、米証券取引委員会(SEC)が一連のビットコイン現物ETF(上場投資信託)申請を却下する可能性が「非常に高い」と述べた。

ベルシェ氏はブルームバーグのインタビューで、取引所とカストディ(管理・保管)が分離されていないことを理由に、SECが現在の申請を却下する可能性があると指摘した。米暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)は、ETFを申請した数社から今後のETFのカストディパートナーに選ばれている。

ベルシェ氏は、「コインベースという事業体には理解されていないリスクがたくさんある」とし、「SECが戻ってきて、『いや、先に進む前にそれらを完全に分離しなければならない』と言う可能性が非常に高いと思う」と述べた。

一部のETFアナリストは、ETFが1月に承認される可能性は約90%との見方を示している。SECは市場操作の可能性や顧客保護の欠如に対する懸念を理由に、長年にわたり数多くの申請を却下してきた。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は6月にビットコイン現物ETFの申請を提出した。トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、それ以来、ビットコイン(BTC)は45%上昇して3万6200ドル(約543万円、1ドル150円換算)に達した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock/CoinDesk
|原文:More Bitcoin ETF Rejections ‘Quite Likely,’ BitGo’s Belshe Says