ビットコイン(BTC)価格は過去24時間ほとんど変化せず、主要トークンは11月初旬の上昇分を失った。
BTCは11月21日の欧州時間午前中に3万7500ドル強で取引され、0.6%上昇した。イーサリアム(ETH)は0.5%下落し、ドージコイン(DOGE)とソラナ(SOL)はトレーダーが利食いした可能性が高く、5%も下落した。
バイナンスコイン(BNB)は、トークンを発行した暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、複数の刑事告発を解決するために40億ドル(約6000億円、1ドル=150円換算)を近く支払う可能性があるとの報道があり、8%も上昇した。
アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の次のステップに関する不透明感や、ETFに関する重要な規制決定の遅れにより、ビットコインの上昇に逆風が吹いているため、一部のトレーダーは今後数週間は横ばいの取引になると予想している。
「上値は3万8000ドルの心理的水準で抑えられている」と日本の取引所ビットバンク(bitbank)のアナリストは21日のメモで述べた。「ビットコインがそのレベルを突破できなかった理由の一つは、16日にSECがハッシュデックス(Hashdex)のビットコインETFの承認または不承認の決定を延期したことだ」。
一方、取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストは21日のメモで、FRBが12月の会合で金利を安定的に維持すると予想していると述べた。
「インフレ率は年初の6.4%から著しく低下している。これは、FRBが12月の会合で金利を据え置くのに十分な余地を与えるだろう」とアナリストらは述べた。「これは景気拡大を維持するというFRBの目標にも合致する」。
そして、「しかし、今回の利上げの一時停止は、FRBの広範な引き締め政策の変更を示すものではない。FRBは引き続き慎重で、インフレが持続したり予想外に上昇した場合には金利を調整するはずだ」と付け加えた。
金利の決定は市場を動かす傾向がある。 金利の上昇は通常、投資家が利益確定して債券に投資する可能性があるため、株式や暗号資産などのリスク資産が打撃を受けることを意味する。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Faces Headwinds As ETF Optimism Stalls; DOGE, SOL Give Back Gains