ドージコインの保有アドレスが500万に──それでも所有の集中に懸念

コロナウイルスの大流行から2年が経過した現在も、ジョーク暗号資産(仮想通貨)であるドージコイン(DOGE)の人気は続いている。 当初、人々は深刻ではない暗号資産に数百万ドルを賭けることで、ロックダウンの退屈を克服しようとしていると考えられていた。

オンチェーン分析会社IntoTheBlockが追跡したデータによると、DOGEを保有する暗号資産アドレスの数が初めて500万を超えた。

一方、ネットワーク上のアクティブアドレス数は2倍以上の16万8000となり、2022年3月以来の多さに達し、ドージコインブロックチェーン上で確認されたトランザクション数も、この10日間で1000%増加し、6月以来の多さに跳ね上がった

アドレスの数は500万件を超えた。(IntoTheBlock)

これらの数字は際立っているが、DOGEの所有の集中は依然として問題だ。BitInfoChartsによると、5000未満のアドレスがDOGEの供給量の80%以上を制御しており、これは比較的少数のトレーダーがこの仮想通貨の価格をコントロールしていることを意味する。

DOGEの時価総額は今月、14%増加して110億ドル(約1兆65000億円、1ドル=150円換算)近くになった。 暗号資産の採用と使用が増えると、多くの場合は市場価値が高まっていく。

ドージコインは2021年初頭、イーロン・マスク(Elon Musk)氏がこのコインに基づいたミームをツイートしたことで有名になり、柴犬コイン(SHIB)のような他の犬をテーマにしたトークンの作成を促した。コロナウイルスによるロックダウン、各国政府による景気刺激策、中央銀行による前例のない金融緩和が金融市場全体のリスクテイクに拍車をかけたため、ジョーク暗号資産全般がこの時期に急騰したのだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:IntoTheBlock
|原文:Dogecoin Now Held at 5M Crypto Addresses, Though Concentration Remains a Concern