ビットコイン価格が4万2000ドル(約609万円、1ドル145円換算)を超えて上昇したことで、米マイクロストラテジー(MicroStrategy)のビットコイン大量保有による評価益は4日に20億ドル(約2900億円)以上に達した。
当時のCEOで現在はエグゼクティブ・チェアマンのマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏に主導され、マイクロストラテジーは2020年8月にビットコイン購入を開始した。直近でも先月に買い増しを行っており、11月30日時点でマイクロストラテジーは1BTCあたり平均3万252ドル、総額52億8000万ドルで取得した17万4530BTCを保有していた。
4日これまでのビットコイン価格は4万2000ドルだったため、マイクロストラテジーの保有ビットコインの価値は約73億ドルに上昇し、20億ドル以上の評価益が発生している。なお、本記事執筆時点で価格は4万1700ドルまで若干下がっていた。
ビットコインは、テラ(Terra)エコシステムが崩壊した2022年4月以来、今回ほどの水準に上昇したことはなかった。2022年の弱気市場では、ビットコインは1万6000ドル以下の安値まで下落しており、マイクロストラテジーの賭けは大幅な赤字となった。しかし、セイラー氏は債務と株式発行を組み合わせて購入資金を調達し、買い増しを続けた。
マイクロストラテジーの株は4日に約6%上昇した。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Michael Saylor’s Bitcoin Bet Profit Tops $2B