ビットコイン(BTC)の価格を予測することは、歴史的には水晶玉をのぞき込むのと同じくらいの正確さであり、過去の価格予測の中には、あまりに的外れなものもあった。
しかし、暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーのマトリックスポート(Matrixport)は今年見事に成功したようだ。同社が2月1日に発表した4万5000ドルという年末価格予想は現実になる可能性が非常に高く、少なくともニアピン賞としてポイントを獲得してもよさそうだ。
ビットコインはアジア時間の12月8日早朝に4万4000ドルに到達しそうになったが、現在のトレンドが維持されれば、月末までに4万5000ドルを突破するだろう。
「2023年のビットコインの上昇は、インフレ動向への反応から始まり、銀行危機への対応、ブラックロック(BlackRock)のETF申請による高騰、連邦準備制度理事会(FRB)の政策転換による押し上げ、そして最後にビットコインETFに関するSEC規制の進展という5つのフェーズで展開された」と、リサーチ責任者のマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は最新のレポートに書いている。
「ビットコインはランダムに動くわけではない。群衆心理とマクロ要因の混合が重要な原動力だ。流動性と市場構造を考慮することは、短期的な動きを理解するのに役立つ」とティーレン氏は述べている。
世界最大の暗号資産であるビットコインは年初来で164%上昇し、イーサリアム(ETH)は99%上昇している。
「2022年に暗号資産の貸し借りプラットフォームが倒産し、2023年3月に暗号資産に関連の深い銀行が解体された」とティーレン氏は書いている。「個人投資家が好む傾向のある高ベータのアルトコインではなく、ビットコインに今年の暗号資産ラリーが集中したのはこのためだ」。
さて、問題はビットコインが承認されたETFにどう反応するかだ。
Polymarketの予測市場では、1月15日までに承認される可能性は77%だとしている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Matrixport’s $45K End of Year Target for Bitcoin Looks to Be Accurate