ソラナベースのミームコインBONKは、大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(COIN)が12月14日にこのトークンを上場すると発表した後、過去24時間で40%急騰し、同プラットフォームで提供されるミームコインとしてはドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)に次いで3番目に大きくなった。
「この暗号資産の十分な供給が確立されれば、BONK-USD取引ペアの取引が段階的に開始される」と、コインベースは13日に発表した。「BONKのサポートは、地域によっては制限される可能性がある」。
コインベースへの上場は、同取引所が提供するトークンを厳選する傾向があることから、しばしばトークン価格の短期的な上昇につながっており、上場はトレーダーにこのプロジェクトの正当性を感じさせるかもしれない。
Coinbase will add support for Bonk (BONK) on the Solana network (SPL token). Do not send this asset over other networks or your funds may be lost. Transfers for this asset are available on @Coinbase & @CoinbaseExch in the regions where trading is supported.
— Coinbase Assets 🛡️📞 (@CoinbaseAssets) December 13, 2023
BONKの価格はこの発表の後、先週からのほぼすべての損失を取り戻した。BONKは14日の朝に0.000014ドルで取引され、取引高は2億3500万ドル(約330億円、1ドル=140円換算)を超えた。
このトークンは昨年12月、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏の失脚の余波を受けて発行されたもので、かつての暗号資産の巨人がこのネットワークの有力な支援者であったことから、当時のソラナエコシステムに対するセンチメントの急激な低下を促した。
BONKは当初ミームコインとして作られたにもかかわらず、ソラナエコシステムですぐに採用された。いくつかのソラナプロジェクトは、このトークンを非代替性トークン(NFT)の支払いに使用するために統合し、いくつかのプロジェクトはローンチ後の数週間にNFTベースのイベントのために「バーン(焼却)」メカニズムを使用した。
BONKのプロジェクトは22人の個人からなるチームで、特定のリーダーを持たず、全員が立ち上げに関わっている。米CoinDeskは以前、数人の開発者から話を聞いたことがある。同プロジェクトはこれまでにも分散型アプリケーション(dApps)やNFT、その他の関連製品をソラナ上で構築してきた。
10月以降、ソラナエコシステムへの強い関心がトークンの魅力を高めているようだ。ソラナ(SOL)の時価総額は5000万ドル(約70億円)から8億ドル(約1120億円)にまで上昇し、2023年に最もパフォーマンスの良いトークンのひとつになった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Meme Coin BONK Spikes 40% on Coinbase Listing