売り上げが低迷していたソラナモバイル(Solana Mobile)のスマートフォン「Saga」が完売の見通しに転じている。その理由がミームコインBONKであることは確実だ。
アービトラージ(裁定取引)のトレーダーらは、Sagaの所有者全員に配布される3000万BONKのエアドロップを狙っているようだ。599ドル(約8万3860円、1ドル140円換算)のスマートフォンに対して、この量のBONKは現在レートで700ドル近くの価値がある。
ソラナの共同創設者であるラージ・ゴカール(Raj Gokal)氏は14日にX(旧Twitter)で、「Sagaの売り上げは過去48時間で10倍を超えており、現在は新年までに完売する勢いだ」と投稿した。この高騰は非常に目立つものであるため、同じく共同創設者のアナトリー・ヤコヴェンコ(Anatoly Yakovenko)氏は価格を上げる必要があるとツイートした。
Sagaはほんの1週間前には衝撃的に低い売上高によって暗い見通しに直面していたが、ドージコインと同様に犬をテーマにしたソラナのミームコインBONKをめぐる高揚感によって状況が好転した。Sagaは、スマートフォン自体のハードウェアに暗号資産(仮想通貨)を安全に保存するための特別な機能を備えたブロックチェーン対応のスマートフォン。
エアドロップ希望者が殺到
SagaのDiscordには14日、スマートフォンを購入したばかりでエアドロップを入手したいと宣言する初心者が殺到した。
Discordサーバーの投稿によると、BONKのエアドロップは、Sagaの暗号資産対応カスタムアプリストアからBONKアプリをダウンロードした人が利用できるという。
ソラナモバイルの従業員を名乗るユーザーはDiscordで、「スマートフォンを物理的に持っていれば、『dAppストア』を通じて『ジェネシス(Genesis)トークン』を発行できるようになる(このトークンは、BONKエアロップを請求する資格がある)」と説明した。
Jaxと名乗るユーザーはDiscordで、「BONKエアドロップは永遠ではない。いつかプロモーションは終了するだろう」とし、「現時点でこの請求は有効であり、いつ終わらせるかはBONKチーム次第だ。終了日はまだ決まっていない」と指摘した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Sales of Solana Phone Surge as Traders Chase BONK Arbitrage