本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点はニュートラルに近い2.8。11月後半からMACD・RSIのダイバージェンスによる調整の可能性を指摘、先週解消したように見えたが、この解消の方がダマしとなり大きく調整。調整のタイミングはサプライズだったが来るべきして来た調整だった。
その調整もサポートされるべき水準でサポートされており、一目やボリンジャーは上昇トレンド継続を示唆しているが、MACDなどは調整継続を示唆している、足元の小さな三角持ち合いをどちらにブレークするかで見極めたいところ。
パターン分析
前回紹介したように、三角持ち合いを上抜け、セオリー通り倍返しの水準で上昇が一服、10月半ばから続く大きな平行チャネルを形成。週初の急落時には、このチャネルの下限と月初にブレークした三角持ち合いの上限でサポートされており、上昇トレンド継続を示唆。一方で短期的には小さな三角持ち合いを形成、今週中にどちらかにブレークする公算。普通に考えると上方向にブレークしてチャネルの上限を目指しそうに見えるが、下抜けして再度の三角持ち合いの上限を目指す展開もあり得る。
評点:3
移動平均線
ゴールデンクロスに近い形だったが、9MAが下向きに転じ、このままだとデッドクロスしそう。
評点:3
一目均衡表
3役好転継続。勢いは失ったが、年内は3役好転が持ちそうな形、
評点4
ボリンジャーバンド
週初の急落はバンドウォークが解消し、バンドの中央に引き戻される動き。まだエクスパンション継続で上昇トレンド継続だが、勢いは薄れている。
評点:4
MACD
11月半ばからダイバージェンスの発生と調整の可能性を指摘し続けていたが、先週ゴールデンクロスが発生し、ダイバージェンスはダマしだったと思ったら、実はゴールデンクロスの方がダマしだった格好。デッドクロスし調整継続示唆。
評点:1
RSI
こちらは11月初め頃から発生していたダイバージェンスが目立った調整ないまま解消したかに思われたが、この解消の方がダマしで見事に調整。まだ売られすぎに至っておらず、もう少し調整しても不思議ではない。
評点:2
評点
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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