ハッキング後もNFTの主要指標は安定

ナンセン(Nansen)のNFT-500とブルーチップ10指数は、取引プラットフォームのNFT Traderから約300万ドル(約4億2000万円、1ドル=140円換算)相当のNFT(非代替性トークン)が盗まれた後も安定していた。

(Nansen.ai)

イーサリアム(ETH)建ての場合、ナンセンNFT-500指数は0.88%下落し、ブルーチップ10指数は0.51%下落している。今回のハッキングでは300万ドル近いNFTが盗まれ、攻撃者はその返還に120ETH(約26万ドル、約3640万円)の身代金を要求した。

DAO(分散型自律組織)のBoring Securityが組織したコミュニティ活動により、ユガラボ(Yuga Labs)のグレッグ・ソラーノ(Greg Solano)が身代金の支払いに貢献した後、盗まれたコレクションのほぼすべてを回収することに成功した。

DAOはリーダーの代わりにコードによって統治される組織だ。NFTは、ゲーマーやコレクターにデジタルアイテムの所有権を与える暗号資産だ。

ハッキングが市場に大きな変動をもたらすことはなかったが、ナンセンのNFT-500指数はイーサリアム換算で年初来49%下落しており、ブルーチップ10指数は45%下落している。

一方で、イーサリアムは年初来で80%近く上昇している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Bored Ape(Yuga Labs)
|原文:Major NFT Indicies Stable After NFT Trader Hack