ソラナ・モバイル(Solana Mobile)のスマートフォン「Saga」の所有者向けの暗号資産(仮想通貨)のエアドロップが続々と行われている。
アクセス・プロトコル(Access Protocol)はX(旧Twitter)で、Sagaの所有者全員に、250ドル(約3万6250円、1ドル145円換算)に相当する10万ACSを付与すると発表した。以前は苦戦していたSagaは、ミームコインBONKのエアドロップを契機として先週予想外に売れ切れに転じていたが、この独占エアドロップの流れが継続することになった。
先週の活発なBONK上昇を受けて、Sagaを購入すれば、600ドルの本体代をまかなうのに十分なBONKが受け取れることが話題になった。これが購入の殺到につながり、Sagaが売り切れとなった。
それ以来、BONKは30%以上下落し、Saga1台で受け取れる3000万BONKの価値が本体価格よりも低くなったが、ソラナ(Solana)エコシステム内で独自のエアドロップを行うプロジェクトが増加した。
アクセス・プロトコルのACSトークンは、保有者が暗号資産をテーマにした幅広いコンテンツに対するアクセスを獲得するために使用できる支払い形式だ。コンテンツクリエイターはアクセス・プロトコルのウェブサイト上でニュースレター、AI生成アニメ、ヘッドラインフィードなどを宣伝しており、保有者はACSを「ステークする」ことができる。
保有者はACSを売却することもできる。19日の本記事執筆時点では、分散型金融(DeFi)市場でのACSの取引高は1600万ドル(約23億2000万円)で、大きな売り圧力がかかっていた。取引高は過去最高に達したが、Sagaの所有者がエアドロップされたACSを売却し始めたため、ACSは6%下落した。
エアドロップを受け取るために必要なSagaのGenesis NFTの所有権を確認すると、Sagaが2万台存在するのに対し、完全にオンラインになっているのはまだ3500台未満であることがわかる。つまり、Saga所有者の多くはまだウォレットを設定していないため、エアドロップを受け取ったり、売却したりすることができないということだ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Access Protocol Airdrops $250 in ACS Token to Saga Phones After BONK Buying Spree