ビットコイン、2024年に16万ドルに達する可能性:アナリストが予測

アナリストによると、2024年には強気相場が始まると広く予想されており、触媒の乱立と歴史的な動きにより、ビットコイン(BTC)は16万ドルまで上昇する可能性があるという。

アメリカで期待されている複数のスポット上場投資信託(ETF)によるビットコイン需要、マイニング報酬の半減、金利引き下げを背景とした幅広い市場の成長は、短期的にビットコイン価格を少なくとも5万ドルまで押し上げる可能性があると、オンチェーン分析会社のCryptoQuantは米CoinDeskに示した12月20日の報告書で述べている。

「我々は、ビットコインと暗号資産(仮想通貨)市場は主に以下の影響の中で、2024年にプラスの年を迎える可能性があると主張する。1.市場評価サイクル、2.ネットワーク活動、3.ビットコイン半減、4.マクロ経済的観点、5.ビットコインスポットETF承認、そして、6.ステーブルコインの流動性の拡大だ」とCryptoQuantのアナリストは述べた。

「オンチェーン評価とネットワーク指標は、ビットコインが依然として強気相場内にあり、中期的には5万4000ドル、このサイクルの頂点として16万ドルをターゲットにしている可能性がある」と彼らは述べた。

ビットコインは歴史的に半減イベント(オープンマーケットでの新規コインの供給が自動的に減少する)の後に上昇しており、トレーダーらは次に予定されている2024年4月の半減イベントを織り込んでいる可能性が高い。

一方、ブラックロック(BlackRock)やヴァンエック(VanEck)など7社以上の伝統的な金融大手は、ビットコインのスポットETFについてアメリカ証券取引委員会(SEC)と協議中であり、絶え間ないやり取りは協議が前向きに進んでいることを示しているようだ。

著名なビットコインホルダーは、これはウォール街における「30年ぶり」の大発展だと語っている。

マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は19日のCNBCのインタビューで、「これはウォール街で過去30年で最大の発展だと示唆するのは不合理ではないだろう」と述べ、それに匹敵する最後の新商品はS&P500のETFであり、投資家はその広くフォローされている指数にワンクリックでエクスポージャーを得ることができたと述べた。セイラー氏が経営するビジネス・ソフトウェア会社マイクロストラテジー(MicroStrategy)は、ビットコインを保有する最大の企業であり、80億ドル(約1兆1600億円、1ドル=145円換算)以上の資産を保有している。

トレーダーはまた、インフレ率が低下し続けているため、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が2024年に金利を引き下げると予想している。歴史的に金利低下はハイテク株や暗号資産などのリスクの高い資産への多額の賭けにつながりやすいとされてきた。

しかし、最近の投資家が大きな含み益を抱えているため、価格は短期的に下落する可能性があると、CrytpoQuantは報告書で警告している。

「短期ビットコイン保有者が高い含み益を経験しており、これは歴史的に価格修正に先行していることを考えると、そのリスクはある」とアナリストは述べている。

ビットコインは年初来で180%以上上昇しており、新年を前に弱気シナリオが生まれる可能性がある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Could Reach $160K in 2024 on the Back of Halving, Spot ETF Hype: Analysts