ロシアの税法にデジタル・ルーブルが統合──プーチン大統領が法案に署名

ロシアのニュースプラットフォームTelesputnikによると、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が法案に署名したことで、デジタル・ルーブルが国の税法に統合された。

税法には「デジタル・ルーブル口座」の定義が盛り込まれ、デジタル・ルーブルを使った取引に対する課税規定が設けられた。

ロシアは、対ウクライナ制裁による金融規制を回避するため、デジタル・ルーブルの導入を進めてきた。プーチン大統領は7月にデジタル・ルーブル法案に署名した。ロシア銀行は2020年から中央銀行デジタル通貨(CBDC)プロジェクトとしてデジタル・ルーブルに取り組んできた。

新しい税法は、納税者の銀行口座に十分な資金がない場合、当局がデジタル通貨を回収することを可能にする。

また、当局はデジタル・ルーブル口座の取引を停止することができ、プラットフォーム運営者に対し、納税者の口座から資金が引き落とされたことを反映する文書の提出を義務付ける。

ロシア連邦中央銀行は以前、2025年から市民や企業が「自らの要求に応じて」CBDCを利用できるようになるはずだと述べていた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Vladimir Putin’s Signature Brings Digital Ruble Into Russia’s Tax Code