香港の規制当局は、スポット型暗号資産(仮想通貨)上場投資信託(ETF)の申請を検討する用意があると述べた。
香港の証券先物委員会(SFC)と香港金融管理局(HKMA)は共同声明で、SFCが「プロ投資家のみ」の規制アプローチを策定した2018年以降、暗号資産を取り巻く環境は変化していると述べた。
香港は今年、暗号資産に対するアプローチを緩めており、暗号資産へのリテールエクスポージャーに対する規制当局の意見は変化している。10月、SFCはルールブックを更新し、より幅広い投資家が暗号資産現物やETFへの投資ができるようにした。そして先月、SFCのジュリア・レオン(Julia Leung)CEOは、規制当局がリテール投資家にスポット型暗号資産ETFの購入を認める方向で動いており、あらゆるリスクに対処することを条件に「効率性と顧客体験を高める革新的な技術を使った提案を歓迎する」と述べた。
「暗号資産の状況は急速に発展し、メインストリームの金融に拡大し始めている」 と両者は共同声明で述べた。SFCは 「暗号資産スポットETFを含む、暗号資産にエクスポージャーを持つ他のファンドの認可申請を受け入れる用意がある」 としている。
この声明は、アメリカ証券取引委員会(SEC)が来年初めにビットコインETFを承認する可能性が高いという憶測が高まっていることを受けたものだ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Spot Crypto ETF Applications Will Be Considered, Hong Kong Regulators Say