大阪デジタルエクスチェンジ、セキュリティ・トークン(ST)取引開始──国内初のST流通市場

大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)は12月25日、セキュリティ・トークン(ST)に係る私設取引システム「START(スタート)」での取引を開始したと発表した。国内初のSTセカンダリー・マーケット(流通市場)の登場により、企業の柔軟な資金調達と幅広い投資機会の拡大が期待される。

まずは不動産を対象にした2銘柄が上場した。うちひとつは、ケネディクス、SMBC信託銀行、大和証券が協業して発行・運営する「ケネディクス・リアルティ・トークン ドーミーイン神戸元町(デジタル名義書換方式)」。もうひとつは、いちご、三菱UFJ信託銀行、SBI証券が協業して発行・運営する「いちご・レジデンス・トークン-芝公園・東新宿・都立大学・門前仲町・高井戸・新小岩-(デジタル名義書換方式)」となる。

リリースによると、「START」のマッチングシステムは、アマゾンウェブサービス(AWS)のクラウドサービスを活用する。将来的にはSTの発行基盤であるブロックチェーンとの連携を通じたストレート・スルー・プロセッシング(STP)を見据えているという。

|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:STARTのリーフレットより