マウントゴックス、2014年ビットコインハッキングの返済をペイパル経由で開始した模様

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt. Gox)は、ハッキングされてからほぼ10年が経ち、現在価格で約360億ドル(約5兆400億円、1ドル140円換算)相当の85万BTCを失った顧客への返済を始めているようだ。

サブレディットグループmtgoxinsolvencyの参加者の中には、ペイパル(PayPal)経由で円で支払いを受け取ったと話した人もいる。一方、銀行口座で現金を受け取ることを選択した人は、入金はまだないと話した。

マウントゴックスは2010年に設立され、2014年にハッキングされた時点では世界最大だった。最終的に盗まれた資金の約20%を取り戻すことができた。今年これ以前に返済期限を2024年10月まで12カ月延長した。

スイス金融大手のUBSは今年これ以前に出された報告書で、放出されるビットコインの量が膨大であるため、返済はビットコイン価格にある程度の影響を与える可能性があるが、市場を不安定にすることはないと指摘していた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Mt. Gox Appears to Have Started PayPal Repayments Tied to 2014 Bitcoin Hack