香港規制当局、ステーブルコイン発行者へのライセンス義務付けを提案

香港の金融規制当局はステーブルコインの発行予定者に 「コンプライアンスに関する監督上の期待とガイダンス」 を伝えるために、ライセンス制度と規制上のサンドボックスを通じて発行者を監督する提案を発表した

香港の中央銀行である香港金融管理局(HKMA)と財経事務・庫務局(FSTB)は、2月29日までにこの提案に対するフィードバックを求めている。法定通貨参照型のステーブルコインは、米ドルや香港ドルのような通貨と同等の価値を維持するように設計された暗号資産(仮想通貨)の一種だ。

香港は自らを地域の暗号資産ハブとして位置づけようとしている。香港は6月に暗号資産サービスプロバイダーのライセンス制度を導入し、リテール暗号資産取引を規制対象としている。香港は以前から、法定通貨に裏打ちされたステーブルコインの規制を計画していた。

この制度は、一定の条件を満たした発行者にHKMAからライセンスを取得することを義務付ける法律を制定することで導入される。香港で法定通貨を参照するステーブルコインを発行したり、香港ドルを参照するステーブルコインを発行したり、香港の一般消費者向けにステーブルコインを販売したりしようとする企業はそのためのライセンスが必要になる。

HKMAのエディ・ユエ(Eddie Yue)総裁は声明で、「我々は金融イノベーションを支持しており、暗号資産エコシステムの長期的かつ持続可能で責任ある発展を可能にするために、必要な規制のガードレールと基準を整備することが不可欠だと考えている」と述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Hong Kong Regulators Propose Mandatory Licenses for Fiat-Backed Stablecoin Issuers