オンチェーンデータは引き続き、ビットコイン(BTC)の強気相場を裏付けている。
分析会社グラスノード(Glassnode)のデータによると、12月27日に2万8000ビットコイン強(約11億9000万ドル、約1680億円相当、1ドル141円換算)が中央集権型暗号資産(仮想通貨)取引所から引き出された。これは1日あたりの量としては2022年12月14日以来最大。
取引所からの純流出は、ビットコインを直接保管したいという投資家の意図、すなわち長期保有戦略を表していると考えられている。
また分析会社クリプトクアント(CryptoQuant)によると、コインベース(Coinbase)だけで1万8000BTCを超える移動があったという。コインベースは申請されている12のビットコインETFのうち、9つでカストディアンとなっており、X(旧ツイッター)の暗号資産コミュニティは、1月初旬に予想されているビットコインETFの承認に先立って、機関投資家が動きを見せていると推測している。
取引所に関連付けられたウォレットのビットコイン残高は232万7025BTCまで低下し、2018年4月以来の最低水準となった。これは供給側の圧力が弱まり、価格上昇の可能性が高まることを意味する。
CoinDeskのデータによると当記事執筆時点、ビットコインは4万2700ドルで取引され、年初から158%上昇している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin Worth $1B Leaves Exchanges in Largest Single-Day Outflow in 12 Months