ビットコイン現物ETF(上場投資信託)を申請している米資産運用大手のブラックロック(BlackRock)とヴァルキリー(Valkyrie)は、それぞれETFの指定参加者(AP)として2社を記載したことが提出書類で明らかになった。
指定参加者:ETFの設定・交換(解約)業務を担うのが指定参加者で、AP(Authorized Participants)とも呼ばれます。機関投資家等の大口取引の需要に応じたり、立会内での流動性供給(マーケットメイク)を担うこともあります。(出典:東証マネ部!)
それぞれの提出書類によると、ブラックロックは米銀大手JPモルガン・チェースとおよび暗号資産マーケットメーカーのジェーン・ストリート(Jane Street)と提携。ヴァルキリーはジェーン・ストリート、キャンターフィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)をAPとして記載した。
ブラックロックとヴァルキリーは年内最後の提出日となった12月29日に更新したS-1申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。現在のところ、APを記載した申請書を提出したのはこの2社のみ。ただし、S-1申請書に必ずしもAPを記載する必要はない。
業界関係者の中には、JPモルガンがAPとして記載されていたことに驚いた人もいる。CEOのジェイミー・ダイモン氏が以前からビットコインや暗号資産全般に対して、強い否定的姿勢を示していたからだ。今月初めもダイモン氏は自身が政府の立場なら暗号資産を禁止するだろう、そして暗号資産には「強く反対」だと述べた。
SECは1月5日〜10日までにビットコイン現物ETFを承認すると期待されている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:BlackRock, Valkyrie Name Authorized Participants Including JPMorgan for Bitcoin ETF