資産運用大手アーク・インベスト(ARK Invest)のキャシー・ウッドCEOは11日、ビットコイン(BTC)は強気シナリオでは2030年までに150万ドルに達する可能性があるとCNBCで語り、以前の予想の100万ドルから予測を50%上昇させた。
「今回のSECによる承認で、強気シナリオの可能性は高まったと考えている。青信号だ」(ウッド氏)
また、同氏は弱気シナリオでは25万8500ドル、ベースシナリオでは68万2800ドルに上昇すると述べた。ハッシュレートの上昇、長期保有者の存在、さらにこれまでの低迷期と比較して残高がゼロではないアドレスが増加していることなどを強気シナリオの要因に上げた。SECによるビットコインETF承認は、強気派の姿勢に拍車をかけているようだ。
アークのビットコインETF申請も10日、SECによって承認されている。11日、ビットコインは一時、2021年12月以来となる4万9000ドル超えとなった。だがその後、上昇分をすべて吐き出し、当記事執筆時点では4万6300ドル付近で取引されている。
ビットコインの大暴騰を予想しているのはアークだけではない。スタンダードチャータード銀行はビットコインETFを2004年11月に発売されたアメリカ初の金ETP(上場取引型金融商品)と比較して、ビットコインは2025年末までに20万ドルに近い水準まで上昇する可能性があると予測した。
金ETPはその後の7年間で4倍以上に上昇した。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:キャシー・ウッドCEO(CoinDesk)