グレイスケール、売却準備でさらに9000BTCを取引所に移動──ビットコインETFで流出が続く

グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の所有者であるグレイスケール(Grayscale)は、現物ETF(上場投資信託)への転換を受けてGBTCの売り越しが続いているため、16日に追加で9000BTCを取引所に送金した。

ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のデータによると、ビットコイン(BTC)は協定世界時(UTC)14時30分(3連休明けの米株式市場開始時)過ぎに1000枚単位で移動した。

先週行われた米規制当局による現物ETFの承認を受けて、グレイスケールのGBTCでは純流出が発生した。純資産価値に対するディスカウントがなくなったことや競合するETFの手数料が低いことなど、さまざまな理由で投資家が売却したためだ。

グレイスケールは先週2000BTCを売却したが、今回の移動で売却総額は1万1000BTCに増加することになる。GBTCの保有額は61万BTCを下回った。

ビットコインは、グレイスケールのニュースで2%近く急落して4万2100ドル(約610万4500円、1ドル145円換算)を下回ったが、すぐに回復し、本記事執筆時点では4万3100ドルで推移している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Grayscale Moves Another 9K Bitcoin to Exchange in Preparation for Sale