「暗号資産の夏」が来る/ビットコインETFの2つの大きな勝利【週末に読みたい厳選10本】

ここまでの道のりは、私が望むよりもはるかに遅かったが、進歩は本物だ。私がこの分野に携わって10年、そのうち8年はEY(アーンスト・アンド・ヤング)でグローバル・ブロックチェーン・リーダーを務めてきたが、その間に企業はトークン化を受け入れ、イーサリアムは世界標準となり、パーミッションドチェーンの流行は、消滅してはいないものの徐々に下火になりつつある。

──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたいものを厳選。

2024年、「暗号資産の夏」がやってくる。今回は違う。

2024年、「暗号資産の夏」がやってくる。今回は違う。

過去の私の未来予測を振り返ってみると多くの希望的観測を表明していたことは明らかだ。かつて、誘惑以外には何でも抵抗できると言ったオスカー・ワイルドのように、私は未来に関することでない限り、何でも予測できる。

その年に何が起こるかについて、私の予測はしばしば間違っていたが、いくつかの主要な予測は方向的には正しかったと思う。また、傍観者でいることに満足しているわけでもない。私はブロックチェーンビジネスとテクノロジーを、その将来の道筋に影響を与えるという明確な目的を持って構築している。…続きを読む

ビットコインETF、2つの大きな勝利

15年前の1月11日、暗号学者であり、サトシ・ナカモトに次いで2番目にビットコイン・プロトコルを実行したハル・フィニー(Hal Finney)氏は「ビットコインを実行中」とツイートした。

15年前の2009年、ビットコインはほとんど存在していなかった。…続きを読む

誰も語らないビットコインETF最大の脅威

ビットコインETF承認を世界中の多くの人たちと待っていたとき、あることが気がかりだった。すなわち、フィデリティ(Fidelity)とヴァンエック(VanEck)などのひと握りの例外を除いて、ビットコインETFの申請者はほぼすべて、カストディアンとしてコインベース(Coinbase)を使おうとしている。

ブロックチェーンに特化したサイバーセキュリティ企業として、このようなリスクの集中は、暗号資産(仮想通貨)カストディ業務の本質的なリスクの高さと、セキュリティのベストプラクティスがまだ発展途上であることが相まって、私に戸惑いを与える。…続きを読む

超富裕層が物色する「オルタナティブ資産」、トークン化で50兆円超の経済効果──日本でも急増するオルタナ投資

株式や債券などの伝統的な資産クラスに対して、不動産や未上場株式、プライベートクレジットなどはオルタナティブ(代替)資産と呼ばれる。リセッション(景気後退)に対する懸念が残るなか、高い利回りを求めてオルタナティブ市場に参入する投資家が増加している。

このオルタナティブ資産を扱う業界が、ブロックチェーンをベースにしたトークン化を進めた場合、4000億ドル(約58兆円)相当の新たな収益が生まれる可能性がある。…続きを読む

東京 日本橋の高級マンションに10万円「ST投資」して分かったこと

都内の高級マンションや、インバウンドで賑わう京都の旅館やホテル……。特定の不動産に小口投資できる新たなデジタル金融商品が増えている。データの改ざんが不可能と言われるブロックチェーンをベースに、不動産資産を証券化・小口化し、暗号化されたトークンで取引される「セキュリティ・トークン(ST)」だ。

個人にとって、セキュリティトークンはどのような投資体験を得ることができるのだろうか?この記事では、実際に不動産STを購入して、STの運用について考えていきたい。…続きを読む

残高10ドル以上の「USDC」ウォレットが6割増加──サークルの金融スーパーハイウェイ構想の現在地

ブロックチェーン上で米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」を発行し、デジタル通貨事業を拡大してきた米サークルは、10ドルを超えるUSDCの残高があるウォレットの数が過去1年で59%増え、270万個に達したことを明らかにした。…続きを読む

トランプ氏の勝利、暗号資産にはマイナスかもしれない

政治メディアのポリティコ(Politico)は1月8日、今年の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利すれば、暗号資産(仮想通貨)に有利な方へと「潮目が変わる」可能性があるとする記事を掲載した。

「政権と規制当局が暗号資産を消費者と広範な金融システムに対するリスクと見なし、一貫して懐疑的なアプローチを取っているジョー・バイデン大統領からの大きな転換を意味する」とジャスパー・グッドマン(Jasper Goodman)記者は書いている。…続きを読む

今年、上場する可能性のある暗号資産企業

ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を発行する米サークル(Circle)は、株式公開に再挑戦している。2021年に特別目的買収会社(SPAC)との合併による最初の上場計画が失敗に終わった同社にとって、2度目のチャレンジとなる。

暗号資産(仮想通貨)が堅調な経済環境のなかで回復基調となっており、2024年はブロックチェーン分野での投資資金調達や新規株式公開(IPO)が復活しそうだ。…続きを読む

次のビットコイン半減期、新たなハイプ・サイクルを生み出すか

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)がアメリカでスタートした今、市場ウォッチャーは暗号資産(仮想通貨)の上昇を後押しする次の強気イベントを探している。

米証券取引委員会(SEC)が待望の承認を決定したことを受け、ビットコインETFは盛り上がりに振り回される市場のプラス面とマイナス面を象徴するかのように、期待以上のパフォーマンスと期待を裏切る結果を同時に出している。…続きを読む

ビットコインとイーサリアム、2024年のアルトコインを上昇させる

先週のビットコイン現物ETF(上場投資信託)承認は、非常に大きな出来事だった。市場デビューの1月11日には45億ドル以上(約6660億円、1ドル148円換算)の取引が行われ、ビットコインETFはこの数日、金融業界の注目を集めている。…続きを読む

|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock