ビットコイン、4万3000ドル以上の目標設定が適切──テクニカル指標に基づいてアナリストが予測

ビットコイン(BTC)の最近の3万8000ドルへの下落を正しく予測したアナリストは、現在、この暗号資産(仮想通貨)に新たな強気のベットをするのであれば、4万3000ドル以上の目標設定が適切だと見ている。

「反転指標が安値であることを示唆しているため、ロングに集中すべきだ。リスク管理の観点から、ビットコインが4万3000ドルを突破してから、ロングポジションに再挑戦すべきだ」と10x Researchの創設者マーカス・ティーレン(Markus Thiele)氏は1月29日の顧客向けメモで述べている。

ティーレン氏の強気な見方は、エリオット波動理論に基づいている。エリオット波動理論は、価格が単純なパターンではなく波で動くと仮定しており、繰り返される波のパターンを観察することで将来の動きを予測する。

この理論によると、トレンドは5つの波で進行し、そのうち1、3、5は「インパルス波」で、主要トレンドを表す。残りは「リトレース波」で、主要トレンドの一時的な停止を意味する。

ティーレン氏によると、ビットコインは昨年初めから5つの波の強気パターンにあり、最近のおよそ4万9000ドルから3万8500ドルへのプルバックは、波4または一時的なリトレースメントを構成している。現在、波5が始まっており、価格は5万ドルを超える可能性がある。

「エリオット波動理論では、3万8522ドルへのリトレースメントが波4としてみなされ、波5の到達予測は5万2671で、そこに2024年第1四半期末までに到達する可能性がある」とティーレン氏は述べた。

ビットコインのエリオット波動分析(10x Research)

この強気な見通しは、暗号資産投資商品であるグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の投資家による利益確定売り圧力が低下したことと一致している。1月11日にアメリカでスポット上場投資信託(ETF)がローンチされた後、ビットコインが調整(波4)に陥ったのには、この利益確定の動きが部分的に寄与している。

「GBTCの売りがビットコインの価格に与える影響が減少していること、株価が史上最高値を更新していること、グーグル(Google)が今日からビットコインと暗号資産ETFの広告を許可していることなどが、上昇のきっかけになる可能性がある」とティーレン氏は述べた。

CoinDeskのデータによると、ビットコインは記事執筆時点で4万2270ドル付近で取引されている。

グーグルの広告ポリシー。(Google)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:10x Research
|原文:Bitcoin Longs Above $43K in Focus, Analyst Says