ソラナベースのJupiter、一時最大の取引プラットフォームに──トークン発行に期待が集まる

ソラナベースの取引アグリゲーター、ジュピター(Jupiter)は1月31日に予定されているトークン発行を前に、過去24時間で5億ドル(約750億円、1ドル=150円換算)以上のトランザクションを処理し、その指標ではユニスワップv3(Uniswap v3)を抜いて最大のオンチェーン取引プラットフォームになった。

CoinGeckoのデータによると、ジュピターには550のトークンと5550以上の取引ペアが掲載されている。USDコイン(USDC)/ソラナ(SOL)のペアの取引が最も活発で、1億6600万ドル(約249億円)の出来高があった。このプラットフォームは、注文を複数のソラナベースの取引所にルーティングし、取引が要求されたときに利用可能な最良の価格を執行する。

一方、ジュピターの開発者が先週発行したミームコインのWENは、2つの取引ペアで約1億5000万ドル(約225億円)の取引高を記録した。WENのエアドロップによる取得期間は30日に終了する。

ジュピターの取引高は、イーサリアムベースのユニスワップv3の4億8300万ドル(約724億5000万円)を上回った。ユニスワップv3はいつもなら、取引高で最大の分散型取引所(DEX)だ。

ジュピターの新しいトークン、JUPは31日に発行される予定だ。100万近くのソラナウォレットが、JUPの総供給量の40%という異例の大規模エアドロップを受け取る資格を得ている。

トレーダーは、12月にブロックチェーン上でミームコインの熱狂が起きる前に、ソラナベースのリキッドステーキングトークンプロトコルであるJitoが行ったJTOのエアドロップがあったように、トークンがソラナの活動を後押しすると期待している。その時の需要の高まりは、SOL価格が2倍近くまで上昇する一因となり、ソラナがスマートフォンのSagaに続く2つ目のデバイスを発表することにさえつながった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Solana Trading Aggregator Jupiter Sees Trading Volumes Jump Ahead of JUP Issuance