2023年初旬以来で最大となるイーサリアムブロックチェーンのアップグレード「デンクン(Dencun)」が3つのテストネットのうちの2番目で稼働し、待望のプロジェクトであるデンクンとその「プロトダンクシャーディング」機能が現実に一歩近づいた。
プロトダンクシャーディングは、「ブロブ」と呼ばれる新しいデータ用の区画化されたスペースの導入を通じて、レイヤー2ブロックチェーンのトランザクション(取引)のコストを削減し、データ可用性を安価にする目的で設計されている。イーサリアムブロックチェーン上のレイヤー2チェーンの数は急速に拡大しているため、このアップグレードは成長を支えるエコシステムのロードマップの重要な要素とみなされている。
テストネット「セポリア(Sepolia)」でのデンクンのアップグレードは30日の協定世界時(UTC)22時51分に始まり、同23時10分にファイナライズされた。
セポリアは、デンクンのシミュレーションを実行する3つのテストネットのうちの2番目にあたる。今月これ以前に、デンクンはテストネット「ゴエリ(Goerli)」で実施されたが、当初はファイナライズに失敗していた。
来週2月7日、デンクンはイーサリアムの最後のテストネット「ホレスキー(Holesky)」で開始される。その後、開発者らはメインブロックチェーン上でデンクンをアクティブ化する日付を設定する見通し。
デンクンは当初2023年第4四半期に行われると予測されていた。イーサリアムブロックチェーンにとっては、ステーキングされたイーサリアムの引き出しが可能になった昨年3月のシャペラ(Shapella)アップグレード以来で最大のアップグレードとなる。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Unsplash
|原文:Ethereum’s ‘Dencun’ Upgrade Goes Live on Second Testnet, With Just One Remaining
※編集部より:本文を修正して、更新しました。