Chainlink(LINK)は2月2日に22カ月ぶりの高値まで急騰し、この大手分散型オラクルネットワークのトークンの3カ月にわたる休息に終止符を打った。
CoinDeskのデータによると、世界第13位の暗号資産(仮想通貨)は欧州時間中に18ドルを超え、2022年4月3日以来の高値をつけた。24時間で15%の上昇だった。LINKの価格は1週間で30%近く上昇し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む主要な暗号資産を上回っている。この上昇は、13ドルから17ドルのここ3カ月間のレンジからの強気なブレイクアウトを示し、2023年6月の5ドル付近の安値からの上昇の継続を示唆している。
Chainlinkは長年にわたり、暗号資産業界のインフラストラクチャーの重要な構成要素として、オラクルや幅広いパートナーシップを通じてブロックチェーンと外部世界のデータを接続してきた。そのブロックチェーンにとらわれないインフラは、異なるブロックチェーンとの互換性を保証し、あるブロックチェーンから別のブロックチェーンへのコインのシームレスで安全な移動を容易にする。
「従来の金融機関は、ブロックチェーンとトークン化されたRWA(現実資産)を大規模に導入するためにデータ、コンピューティング、クロスチェーン機能を必要としている。この3つすべてを提供できるのはChainlinkプラットフォームだけだ」とChainlinkは今週初めにXで述べた。
先月、K33 Researchのアナリストらは、ますます注目されているRWAトークン化のストーリーから利益を得る最も安全な方法はLINKだと述べた。 トークン化により、ゴールド、株式、不動産などの資産をブロックチェーン上でデジタルトークンとして取引できるようになる。 ボストン・コンサルタンシー・グループ(Boston Consultancy Group)によると、トークン化されたRWAの価値は2030年までに16兆ドル(約2320兆円、1ドル=145円換算)になる可能性がある。
新たな資金の流入
コイングラス(CoinGlass)によると、LINKに結びついた未決済先物契約にロックされたドル価値は2倍以上の4億9000万ドル(約710億円)になり、過去最高を記録した。暗号資産でいうと、建玉は62%増の2751万LINKに急増した。
建玉の増加は市場への新規資金の流入を意味する。建玉の増加とともに価格が上昇すれば、その傾向を裏付けると言われている。
一方、永久先物の資金調達率はプラスを維持しているが、12月の数値を大きく下回っており、市場がまだ強気に過熱しているわけではないことを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk
|原文:Chainlink’s LINK Token Taps 22-Month High of $18, Ending Three-Month Breather