アメリカ証券取引委員会(SEC)は2月6日、インベスコ(Invesco)とギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)が共同で申請したイーサリアム(ETH)のスポット上場投資信託(ETF)に関する決定を延期した。
提案されている商品は、プロの投資家がイーサリアムへのエクスポージャーを直接得ることを可能にするものだ。現在、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場されているイーサリアム先物はアメリカの投資家やファンドがイーサリアムの成長に賭ける方法のうち、唯一、規制されたものだ。
ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏は、この延期は予想通りだと述べた。
「100%予想通りで、今後数カ月はさらに延期が続くだろう」とセイファート氏は述べた。「現時点でイーサリアムスポットETFにとって重要なのは5月23日だ。これはVanEckの申請の最終期限日だ」。
1月、SECはグレイスケール(Grayscale)によるイーサリアム信託商品(ETHE)のETFへの転換申請の審査を延期した。また、ブラックロック(BlackRock)によるイーサリアムETFの申請についても判断を遅らせている。
大手金融機関は、ETF申請が5月に承認される見通しであることから、今後数カ月でイーサリアムは70%上昇すると予想している。
スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)は1月のメモで「5月23日の承認予定日に向けて、ETHの価格はそれまでの期間に、ビットコイン(BTC)に追随するか、アウトパフォームすると予想している」と述べている。
ETHは過去24時間で2.2%上昇し、主要暗号資産(仮想通貨)の中で最大の上昇となった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Nikhilesh De/CoinDesk
|原文:SEC Delays Another Ether ETF Application