ビットコイン(BTC)は8日、現物ETF(上場投資信託)の取引が始まった1月11日の翌日以来初めて4万5000ドル(約675万円、1ドル150円換算)の水準を超えた。本記事執筆時点では過去24時間で4.9%の上昇にあたる4万5034ドルで推移しており、暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk 20の4.4%上昇を若干上回った。
CECキャピタル(CEC Capital)の暗号資産ETP(上場取引型金融商品)スペシャリストであるローラン・キシス(Laurent Ksiss)氏は、「4万5000ドルを突破すれば、ビットコインETFに投資した初期の投資家はほぼインザマネー(利益が出る状態)となる。この上昇が続けば、一部の利益確定も起きるかもしれないし、4万2000ドル/4万ドルの水準を試す反転が起きる可能性もある」と述べた。
キシス氏とは反対に、LMAXデジタル(LMAX Digital)は投資家向けに8日午前に出したメモで、ビットコインはさらに上昇し、5万ドルの水準に達する可能性があると予想していると指摘。「テクニカル的には、ビットコインはレンジを突破しており、5万ドルに至る年初来高値の更新に向けた上昇を模索している可能性がある」とコメントした。
資産運用会社アーク・インベスト(Ark Invest)と21シェアーズ(21Shares)が7日に共同のイーサリアム現物ETF申告書を修正したことを受けて、イーサリアム(ETH)も3%上昇し、2週間ぶりの高値に達した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Breaks Above $45K, Traders Predict a Possible $50K Push