- バーンスタインは、ビットコインのエクスポージャーを得るためにマイニング株を購入することを推奨している。
- ライオットとクリーンスパークが同社の一押しだ。
- ポジティブなETFのフローはビットコインにさらなる追い風となるだろう。
ビットコイン(BTC)のマイニング企業株は、1月にアメリカでビットコインのスポット上場投資信託(ETF)が承認されたことを受けて底を打った模様で、投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は、次のビットコイン半減を前に、このセクターの銘柄を購入することを勧めると、2月8日の調査報告書で述べた。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、マイナーの努力に対する報酬が50%削減される半減期を前に好調に推移しており、おそらく今年いっぱいは勢いを維持するだろうとバーンスタインは述べている。半減は4月に実施されると予想されているが、ビットコイン価格は過去3回のイベント後にそれぞれブレイクアウトしており、今回は触媒を前にすでに強いという。ビットコインは9日の欧州時間に1カ月ぶりの高値となる4万6000ドルまで上昇した。
バーンスタインは、マイニング銘柄を通じてビットコインへのエクスポージャーを得ることを推奨しており、アウトパフォーム評価のライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)とクリーンスパーク(CleanSpark)は、このセクターにおける一押し銘柄だという。
アナリストのガウタム・チャッガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は、「ETFの資金流入の勢い、堅調なBTC価格の動き、そして半減期に向けて能力を追加している健全なマイナーを考えると、我々は投資家に対し、推奨する銘柄への参入を安心して勧めることができる」と書いている。「ビットコインETFが主導するシナリオが需要を牽引しており、ビットコインは再帰的な資産であるため、価格の上昇がETFの資金流入を増やし、2024年の最高値更新につながると予想している」。
通常、半減はこのセクターにとって「リスクオフ」の出来事だと報告書は述べている。バーンスタインは、半減後にビットコインのハッシュレートの15%が停止すると予想しているが、価格が堅調に推移すれば、下落幅はより小さくなる可能性がある。「ビットコイン価格が4万4500ドル以上であれば、アメリカの上場マイナーのほとんどは、半減後にコストが倍増したとしても、比較的良好なポジションに見える」。
ETFのフローもプラスに転じ、世界最大の暗号資産にさらなる追い風を与えている。報告書は「一貫したETFの純流入は、市場全体が強気に傾くことを意味し、価格上昇から流入増加のフィードバック・ループが確実になるはずだ」としている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ジョージア州カレッジパークにあるクリーンスパーク社のビットコインマイニング施設。(Eliza Gkritsi/CoinDesk)
|原文:Bitcoin Miner Shares Offer Good Entry Point Ahead of Halving Event: Bernstein