投資アプリを提供するアブラ(Abra)は、フィリピンの6000店舗で仮想通貨の販売を開始する。
この事業拡大は、同社がフィリピン国内のセブン-イレブン全店舗を含むネットワークにアクセスするために、同国の決済企業ECペイ(ECPay)と合意したことによるもの。
このサービスによって、アブラウォレットのすべてのユーザーは、セブン-イレブンのCLIQQアプリや店頭端末を使って仮想通貨を購入できるようになる。
利用条件には、500フィリピンペソ(約1080円)の最低預け入れ要件と、10万ペソ(約20万5000円)の1日あたりの最大購入限度額が含まれている。ユーザーには2%の取引手数料が課され、アブラウォレットを通じて提供されているすべての仮想通貨の購入できる。
アブラの創業者兼CEO、ビル・バーハイト(Bill Barhydt)氏は次のように述べた。
「今、フィリピンのアブラユーザーは、アブラに素早く簡単にペソを入金し、それを使って仮想通貨や、グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、フェイスブック(Facebook)などの人気の株式に投資することができる。財産を築くための新たな可能性の世界が開いた」
アブラは2019年2月、顧客がナスダック上場企業の株式の一部に投資することを可能にする新サービスをローンチすると述べていた。このサービスは、30の仮想通貨と50を超える法定通貨にも対応している。
この新しいパートナーシップは「ECペイの商品やサービスの提供先を、セブン-イレブン、NCCCデパート&スーパーマーケット(NCCC Department Stores and Supermarkets)、LCCモール(LCC Malls)といった徴収パートナー企業や、他の送金パートナー、質店パートナーへと拡大する」とECペイのゼネラルマネージャー、トリシャ・D・パスカル(Trisha D. Pascual)氏は述べた。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:7-Eleven image via Shutterstock
原文:Abra to Add Cash-to-Crypto Outlets at All Philippines 7-Elevens