イーサ、5月後半以来最長の上げ相場を記録

イーサリアム(ethereum)のネイティブ仮想通貨イーサ(ETH)は、約4カ月間で最長の上げ相場を記録した。

時価総額で世界第2位のイーサは2019年9月18日(現地時間)、1.47%値上がりしてUTC時間での取り引きを終えた。仮想通貨情報サイトのコインマーケットキャップ(CoinMarketCap)のデータによれば、イーサは14日〜17日まで、それぞれ3.9%、1%、3.5%、6.2%値上がりした。

下記のチャートに見られるように、5日間連続の上昇は5月末以来、最長のもの。

イーサは、5月23日〜27日まで、5日間連続で穏やかな値上がりを記録した。その時の上げ傾向は、4月2日に見られた140ドル(約1万5000円)近くの安値からの上げ相場を加速させた。

イーサはその後、6月26日に364ドル(約3万9000円)の高値を記録するまで上昇、8月末に167ドル(約1万8000円)まで値下がりした。

直近の5日間の上げ相場は、取引量の上昇に裏付けられており、7月〜8月に見られた弱気相場からの反転となっている。

つまり、記事執筆時点の下落は短期的なものと考える強い理由がある。記事執筆時点では、ETH/USDは207ドル(約2万2000円)で取り引きされており、9月18日のアメリカ取引時間には216.60ドル(約2万3000円)の高値を記録した。

小さな反発にも関わらず、イーサは7日間で16%値上がりした。一方、時価総額第1位のビットコインは2.66%値下がりした。

イーサの好調さは、他の仮想通貨にとって吉兆となった。7日間で、リップル(XPR)、アイオタ(IOTA)、トロン(TRX)はそれぞれ、17%、19%、15%の上昇を記録し、ステラ(XLM)は驚異の46%の上昇を記録した。

しかし大半の仮想通貨は過剰に売られ、テクニカルな反発が予期される。

※なお、筆者は記事執筆時点で仮想通貨を保有していない。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Ether image via Shutterstock; charts by Trading View
原文:Ether Just Had Its Longest Winning Run Since Late May