- グレースケールからの資金流出が減少する一方で、ブラックロックのIBITへの資金流入が増加し、ビットコインETFへの需要は拡大を続けている。
- 以前はETFローンチ後の下落を予想していたトレーダーも、現在はテクニカル分析を理由に目標価格を6万4000ドルに引き上げている。
人気のスポットビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)への資金流入は衰える気配がなく、2月13日には全商品で約6億3000万ドル(約945億円、1ドル=150円換算)が追加された。
データによると、ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)は5億ドル(約750億円)近くを追加し、11のETFでトップの座を維持している。
Bitcoin ETF net inflows are beginning to go parabolic.
— Ryan Watkins (@RyanWatkins_) February 14, 2024
Since Feb 8th, the ETFs have averaged >$500M in daily inflows with over $2 billion added over the past 4 days.
Dynastic players are making dynastic moves. pic.twitter.com/osMSRWqQc5
グレイスケール(Grayscale)のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を除けば、ETFは時価総額最大の暗号資産(仮想通貨)を110億ドル(約1兆6500億円)以上、積み上げている。一部のアナリストによると、GBTCからの資金流出は徐々に緩和しているようで、売り圧力が弱まり、強気なセンチメントを後押ししている。
ビットコインは2月14日の欧州時間の始めに5万1000ドルを超えた。
一部のトレーダーは、テクニカル分析や機関投資家の買い需要を理由に、短期的に6万4000ドルまで跳ね上がると予測している。
FxProのマーケットアナリストであるアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏はCoinDeskへのEメールで「我々はまさにフィボナッチパターンの始まりを見ており、そのターゲットは6万3700ドル付近になるようだ」と述べた。「これは過去最高値に近く、大きな揺り戻しの可能性があるものの、世界的な上昇の終わりとなる可能性は低い」。
フィボナッチ取引戦略とは、すべての時間枠の取引のエントリーポイントとエグジットポイントを決定するために、フィボナッチ数列に基づいて取引を分析して実行する議論の余地のある方法だ。
6万5000ドルの水準を狙っているのはテクニカル分析の専門家だけではない。オプショントレーダーは、ビットコインが今後数カ月のうちに過去最高値の6万9000ドルを超えるという強気のベットを行っており、中には7万5000ドルを目標とするものもある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Traders Target $64K as BlackRock ETF Nears $500M in Single-Day Inflow