- ソラナ(SOL)は過去2週間で15%上昇し、主要トークンの中で最も好調なパフォーマンスを見せている。
- データによると、SOLの先物建玉の大部分はレバレッジのかかった強気ベットによるものだが、ロングスクイーズが発生する可能性がある。
ソラナ(SOL)をトレースする先物への賭けは、強気派がリードし、過去1週間で過去最高の17億ドル(約2550億円、1ドル=150円換算)に達した。
想定建玉、つまり未決済の先物契約に固定されたドル価値は、2月初旬から7億ドル(約1050億円)以上増加して17億ドルとなった。特に2月8日以降は4億ドル(約600億ドル)が追加されている。 これは、このエコシステムがミームコイン主導の熱狂を見たときに記録された12月下旬の14億ドル(約2100億円)という数字を上回っている。
Coinalyzeのデータによると、ポジションの63%以上がロングつまり上昇に賭けており、その金額は10億ドル(約1500億円)以上になっている。
建玉の増加は、価格が上昇する中で新たな、あるいは追加的な資金が市場に流入することを意味する。
しかし、レバレッジは諸刃の剣である。利益も損失も大きなものになり、市場にボラティリティをもたらすことが知られている。高倍率のレバレッジを使用すると、価格の上昇や下落が清算イベントを引き起こして、トークンの急激な動きにつながることがよくある。
現在のロングポジションへの偏りは、ロングスクイーズの可能性があることを意味している。下落相場になった場合にロングポジションを保有する投資家が損失削減のために売却する必要性に迫られ、それによって清算の連鎖が発生する。12月下旬の同様の積み増しはピーク時に13億7000万ドル(約2055億円)に達したが、その後は120ドルから83ドルへ約30%下落した。
とはいえ、建玉17億ドルはSOLの時価総額505億5000万ドル(約7兆5825億円)の5%にも満たないため、先物の変動がスポット価格に長期的な影響を与えることはないだろう。
データによると、SOLの価格は過去2週間で15%上昇しており、他の主要トークンの中でもトップの伸びを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson
|原文:Solana’s SOL Futures Rack Up $1B in Record Bullish Bets