ビットコイン(BTC)の5万2000ドルへの上昇は、取引データによると、アメリカの投資家の強い需要が牽引したようだ。
ビットコインETFへの大量の資金流入が話題となる一方で、ビットコインは米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)において、過去9カ月で最高のプレミアムで取引されている。
分析会社CryptoQuantのデータによると、いわゆる「コインベース・プレミアム・インデックス(Coinbase Premium Index)」(取引高で最大の取引所バイナンスとコインベースの価格差)は15日に0.12まで上昇し、2023年5月以来の水準となっている。
「高いプレミアムは、アメリカの投資家がコインベースに強い買い圧力をかけていることを示している可能性がある」(CryptoQuant)
Meanwhile, on Coinbase, institutional brokers seem to be fulfilling client purchase orders for #Bitcoin.https://t.co/CBvH58cfIG pic.twitter.com/Opl3rAoCuR
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) February 15, 2024
10x Researchのマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は、ビットコインの価格上昇の大部分はアメリカの取引時間中に発生したと指摘した。
「過去30日間、ビットコインは17%上昇し、そのうちの11%はアメリカの取引時間中に発生した」と同氏は15日のレポートで述べ、アジアとヨーロッパの時間帯の価格上昇は3%に過ぎなかったと続けた。
ビットコインは今週5万2000ドルを超え、2021年12月以来となる時価総額1兆ドルを回復。ビットコインETFは毎日、約5億ドルの純流入を集めた。コインデスクのデータによると、ビットコインは過去1カ月で22%上昇、幅広い市場動向を反映するCoinDesk20(CD20)の15%を上回っている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:10x Research
|原文:Bitcoin’s Rise to $52K Is Driven by Strong U.S. Demand, the Coinbase Price Premium Suggests