サークル、トロン上のUSDCのサポートを段階的に中止すると発表

主要なステーブルコイン、USDコイン(USDC)の発行元サークル(Circle)が2月21日、トロン(Tron)ブロックチェーン上でのUSDCのサポートを終了すると発表した。

サークルは「トロンブロックチェーン上のUSDCのサポートを段階的に中止する。トロン上でのUSDCの鋳造は直ちに行われなくなる」と述べた。

他のブロックチェーンへのUSDCの移動は2025年2月までサポートされ、一般のユーザーは暗号資産(仮想通貨)取引所を利用してトロン上のUSDCを移動できる。

サークルは今回の決定の理由としてリスク管理フレームワークを挙げた。 「この措置は、USDCがインターネット上で主要な規制対象デジタルドルであるための、信頼性、透明性、安全性を確保するための我々の取り組みと一致するものだ」とサークルは述べている。

ステーブルコインは、その価値が法定通貨(通常は米ドル)に固定されている暗号資産で、現金や債券などの原資産のバスケットによって裏打ちされている。

USDCはテザー(USDT)に次いで2番目に大きなステーブルコインで、260億ドル(約3兆9000億円、1ドル=150円換算)以上のトークンが供給されている。

データによると、このうち220億ドル(約3兆3000億円)以上がイーサリアムのブロックチェーン上に存在し、ソラナ(Solana)が14億ドル(約2100億円)、ポリゴン(Plygon)が5億3000万ドル(約795億円)で続く。トロン上のUSDCは3億ドル(約450億円)と比較的少ない。

トロンのネイティブトークンであるTRXは堅調に推移しており、21日のアジア取引時間の時点には13セントで取引されている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:USDC Stablecoin’s Issuer Circle Dumps Tron Network; TRX Steady