米半導体大手エヌビディア(Nvidia)は21日に第4四半期決算を発表。大きな利益が予想されていたが、実際の利益は予想よりもさらに大きかった。これにより、株式市場と人工知能(AI)関連の暗号資産(仮想通貨)が押し上げられた。
ファクトセット(FactSet)のデータによると、エヌビディアは第4四半期の1株当たり利益が5.16ドル(約770円、1ドル150円換算)だったと発表したが、これはアナリストの平均予想だった1株当たり4.59ドルを上回った。収益も221億ドル(約3兆3150億円)を記録し、ウォール街の予想である204億ドルを上回った。
エヌビディアは第1四半期の収益についても240億ドル(約3兆円)と予想しており、アナリスト予想の222億ドルを上回っている。
エヌビディアの創設者兼CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は、「アクセラレーションコンピューティングと生成AIは転換点に達している。需要はさまざまな企業、業界、国家で世界的に急増している」と述べた。
エヌビディア大躍進のニュースを受けて、オーシャン(OCEAN)、レンダートークン(RNDR)、フェッチAI(FET)などのAI(人工知能)関連暗号資産も上昇した。
AI革命を推進したエヌビディアの株価は昨年200%以上急騰。時価総額は一時1兆7000億ドル(約255兆円)近くに達し、テクノロジー大手のアマゾン(Amazon)とグーグル(Google)を上回った。ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)はエヌビディアを「地球上で最も重要な株」とまで呼んだほど、この上昇は非常に熱かった。
21日のアフター・マーケット取引でエヌビディアの株価は7%近く上昇した。一方S&P500先物はわずかに上昇し、ビットコイン(BTC)は1.8%下落した。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Nvidia’s Earnings Beat Estimates, Boosting Broader Market and AI Tokens