エルフトークンのIEO、付与が21日予定から延期され22日実施──ロックアップ契約を締結

国内5例目となる「エルフトークン(ELF Token)」のIEOは21日に抽選・決済・付与が行われる予定だったが、同日夜に延期が発表された後、翌22日に実施された。

ハッシュパレット(HashPalette)が発行する「エルフトークン(ELF Token)」のIEOは、2月9日に暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerで購入申込の受付が開始され、21日に抽選・決済・付与が行われる予定だったが、21日夜、bitFlyerが延期を発表した。

延期の理由について発表では「HashPaletteとbitFlyerの間で協議中の事項がある」とされたため、X(旧Twitter)では申込者の不安の声が見られた。なお申込みについては「販売総額である12.5億円を超える購入申込」があったという。

その後、22日夜にbitFlyerは「エルフトークン(ELF Token)の追加情報開示及び抽選・決済・付与実施のお知らせ」を発表。抽選・決済・付与を22日より順次実施すると述べた。

ロックアップ契約

また延期の理由についても「エルフトークン(ELF Token)の流通市場における健全な価格形成を通じてお客様の資産を保護することを優先するために、HashPalette及びHashPortとの間でロックアップ契約に関する協議」を行い、「協議が長引いたことから、昨日2024年2月21日に予定されていたエルフトークン(ELF Token)の抽選・決済・付与を延期」したと明らかにした。

協議の結果、bitFlyerがIEO受託販売業務に対する報酬として取得するエルフトークン、HashPortがアドバイザリー業務に対する報酬として取得するエルフトークン及びHashPaletteが保有するエルフトークン」を一定の条件、期間でロックアップするという。

付与予定日での突然の延期については、不安の声や批判もあったが、ロックアップ契約については、取引開始直後の売り圧力を抑えることになると評価する声も見られ、現状、不安や批判は鎮まっているようだ。

エルフトークンの取引は、2月22日〜3月31日の間のいずれかに開始される予定。どのような推移になるか、注目される。

|文:増田隆幸
|画像:bitFlyerの金光碧氏とハッシュパレットの吉田世博氏(エルフトークンIEO発表会にて)

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