- ユニスワップのガバナンストークンであるUNIは、ユニスワップ財団の主要リーダーが行った、プロトコルの意思決定を全面的に見直す提案を受けて60%上昇した。
- この提案は、プロトコルの意思決定を活性化するために、UNIをステーキング・デリゲートする保有者間でプロトコル手数料を分配するものだ。
分散型取引所ユニスワップ(Uniswap)のガバナンストークンであるユニスワップ(UNI)は23日、ユニスワップ財団のガバナンス責任者であるエリン・コーエン(Erin Koen)氏が提出した、プロトコルのガバナンスシステムを全面的に見直す提案を受けて60%急騰した。
この提案は、ユニスワップのガバナンスを「強化し、活性化する」ことを目的としたもので、UNIをステーキング・デリゲートした保有者に報酬を与えるようにするものでもある。
コーエン氏はX(旧Twitter)の投稿で、「トークンをステーキング・デリゲートしたUNI保有者に対して手数料メカニズムから報酬が与えるように、プロトコルをアップグレードする必要があると私は考えている」と表明した。
コーエン氏の提案は、取引高で最大の分散型取引所であるユニスワップにとって重要な進展であり、まだ徴収していない手数料をトークン保有者に与えるという昨年の取り組みから出発することになる。ユニスワップのコミュニティは昨年6月、ユニスワップの流動性プールの多くに手数料を課し、収益の一部をトークン保有者に分配するという提案を却下した。10月には、ユニスワップはプロトコルのインターフェースで開始されたイーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)などのトークンを含む暗号資産のスワップに0.15%の手数料を課し始めた。
23日の全面見直しの提案がコミュニティ投票で承認されれば、パーミッションレスでプログラム化されたプロトコル手数料の徴収が可能になり、それがステーキング・デリゲートしたUNIトークン所有者に対して比例配分されることになる。
UNIは本記事執筆時点で12ドルで推移しており、過去24時間で60%近く上昇して2022年4月以来の高値に達した。ビットコイン(BTC)や取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20はほぼ横ばいの値動きを大幅に上回っている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Uniswap’s UNI Jumps 60% on Proposal to Reward Token Holders in Major Governance Overhaul