ペペコイン(PEPE)やドッグウィフハット(WIF)など、イーサリアムやソラナのエコシステムで発行された有名ミームコインが大きく反発し、過去24時間で最大51%上昇した。
ミームコイン市場全体が上昇
ブロックチェーンの成長に賭ける方法としてミームコインのセクターが暗号資産(仮想通貨)愛好家の間で急速に知名度を上げているため、イーサリアムとソラナのエコシステムの有名ミームトークンが27日に上昇した。これが他のネットワーク上のトークンにも広がり、過去24時間で平均13%上昇した。
イーサリアムブロックチェーンのカエルをモチーフにしたミームコインであるペペコインは過去24時間で最大51%上昇し、去年5月に最後に記録した価格水準に回復した。ソラナブロックチェーンの犬をモチーフにしたボンク(BONK)は25%上昇したが、27日欧州午後の時間帯に反落した。取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20は6%上昇した。
ソラナブロックチェーンのドッグウィフハットは65%以上急騰し、その後やや反落した。
ペペコインに連動する先物商品で発生した清算は500万ドル(約7億5000万円、1ドル150円換算)未満であり、価格高騰が主に現物需要に牽引されたことを示唆している。
こうした価格動向は他のネットワーク上のミームコインにも広がる可能性があり、26日夜からいくつかのミームコインが急騰している。
ミームコインの上昇は、ビットコイン(BTC)が2021年11月以来初めて5万7000ドルの大台を突破する中、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)が過去24時間で8%以上上昇した中で起きたものだ。
ミームコインに注目が集まる
ミームコインは通常本質的な価値がないものと考えられているが、最近ではミームコインが発行されたエコシステムの成長に賭けるものとして注目を集めている。アバランチ(Avalanche)ブロックチェーンのメンテナンスを行う非営利団体であるアバランチ財団(Avalanche Foundation)のように、ミームコインが投資家の間で推進できるオンライン文化とミーム的価値を認識して、ネットワーク上に構築されたミームコインへの投資を始めているところもある。
一部のトレーダーは、ミームコインはリスクはあるものの、エコシステムの成長から利益を得るための有益な方法でもあると考えている。
ContentFi Labsの最高執行責任者(COO)であるニック・ラック(Nick Ruck)氏はテレグラムのメッセージでCoinDeskに対し、「ミームコインはナラティブ(物語)から外れていたが、主要銘柄の上昇に続いて上昇することがよくあり、トレーダーはイーサリアムやビットコインからアルトコインにポジションを変更している」と指摘した。
利益確定の売りも
一方、少なくとも6つのウォレットが27日に400万ドル(約6億ドル)相当のペペコインを売却し、売り圧力となった。
分析会社LookonchainはX(旧Twitter)で、「6つのウォレットが利益確定のために1兆9800億PEPE(437万ドル相当)を売却し、合計利益は約200万ドルとなった」と投稿。「(おそらく同一人物が所有する)5つのウォレットが1.5兆PEPE(330万ドル相当)をバイナンス(Binance)に入金し、149万ドル(+82%)を稼いだ」と指摘した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:dogwifhat
|原文:PEPE and WIF Jump 50%, Putting Ethereum and Solana Meme Coins in Focus