ビットコイン(BTC)は、ドル建てでは2021年11月に記録した史上最高値(ATH:All Time High)にまだ届かないものの、世界中の多くの市場で、当地通貨ベースではすでに史上最高値を更新している。
具体的には、日本、イギリス、中国、インドなどの経済大国や、アルゼンチン、トルコ、エジプトなどの発展途上国などだ。その背景にはドル高/通貨安がある。米ドル指数(DXY)は2021年11月以降、10.7%上昇している。
Bitcoin has passed all-time highs in 30+ countries, including China and India. pic.twitter.com/63CnC9DE0F
— Balaji (@balajis) February 28, 2024
「アメリカの成長はヨーロッパ、イギリス、日本と比べて例外的な好調を維持しており、これが(米ドルを)支えている」とナンセン(Nansen)のアナリスト、オーレリー・バーゼア(Aurelie Barthere)氏は述べた。
「しかし、アメリカでは消費と住宅統計の弱さが続いて色、今後の状況はさほど明確ではない。DXYは金利を介して、暗号資産価格にリンクしていると見ている」
特に日本円は円安が進んだ。ビットコインは今週、円建てで史上最高値を更新したが、円は2021年後半から対ドルで24%下落している。
「日本政府は円を下落させており、円安の進行とともにビットコインに流れ込んでいる」とビザンチン・キャピタル(Bizantine Capital)のマネージングパートナー、March Zheng(マーチ・ジェン)氏は述べた。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:TradingView
|原文:Bitcoin Is Hitting All-Time Highs Around the World