- バーチャートによると、ブラックロックのビットコインETFは2月29日にアメリカで最も取引高の高いETFトップ10に入った。
- ビットメックス・リサーチのデータによると、今週はビットコイン現物ETFに対する需要増加が加速し、28日の純流入額は過去最高となる6億7300万ドルを記録した。
2月28日に1日当たりでは最大の純流入を記録していたアメリカの現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)で、29日も取引の過熱が続いた。
バーチャート(Barchart)のデータによると、ビットコインETFの中で2番目に資産総額が大きい資産運用大手ブラックロック(BlackRock)のIBITは、29日正午頃に再びアメリカで最も取引高の高いETFトップ10に入り、4日連続で10億ドル(約1500億円、1ドル150円換算)を超える取引高を記録した。
バーチャートによると、取引時間を2時間残した東部標準時午後1時30分(協定世界時18時30分)時点で、12億ドル以上に相当するIBIT約3600万口が売買された。グレイスケール(Grayscale)のGBTCとフィデリティ(Fidelity)のFBTCも好調で、これまでの取引高はそれぞれ8億8000万ドルと6億6000万ドルを超えている。
28日には10種類のビットコイン現物ETFの取引高の合計が77億ドルに達し、ブラックロックのIBITの取引高が33億ドルに達していたが、今回の好調な数字はこれに続くものだ。
ビットメックス・リサーチ(BitMEX Research)のデータによると、ビットコイン現物ETFは28日に純流入も6億7300万ドルを記録し、1月初旬の発売以来で1日当たりの純流入としては最大となった。ブラックロックのIBITだけでも過去最高の6億1200万ドルの流入があった。
ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はX(旧Twitter)の投稿で、「現時点でIBITほどのペースで現金を集めているETFは地球上で1つか2つしかない」と述べた。
29日のビットコイン相場は比較的落ち着いており、CoinDesk Bitcoin Price Index(XBX)は過去24時間で0.3%下落した水準である6万1000ドル(約915万円)付近で推移している。取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20が3%以上上昇しているのに比べると出遅れている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Jim Henderson, modified by CoinDesk
|原文:Bitcoin ETF Trading Frenzy Continues After Record $673M Net Inflow as BTC Price Nears Record