米銀行大手JPモルガン(JPMorgan)のブロックチェーン決済プラットフォームに初めてシンガポールの銀行が参加することとなった。
資産規模で東南アジア第2位のオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)の加盟で、JPモルガンの銀行間送金ネットワーク「インターバンク・インフォメーション・ネットワーク(IIN)」は現在世界で約345の加盟銀行を抱える 。その約4割はアジア・太平洋地域からのものだ。
イーサリアムベースの許可型ブロックチェーンで、JPモルガンが自社開発したクォーラム(Quorum)上に構築されているIINは、加盟銀行が”支払いが承認されたことを確認する方法として、リアルタイムで情報交換する”ことを可能にするよう設計されていると JPモルガンは最近になって発表している。
ビジネス・タイムス(The Business Times)の2019年9月20日(現地時間) の報道ではJPモルガン・チェースのグローバル・クリアリング部門の責任者、ジョン・ハンター(John Hunter)氏の言葉を伝えている。
「IINの目的は常に銀行利用者に有意義なエコシステムを開発することであり、ブロックチェーンのような新しい技術を活用することに焦点を当て、複雑な越境決済の業界により対応できることを企図している」
オーバーシー・チャイニーズ銀行の加盟は、ユーロ決済のクリアリング機関として世界最大のドイツ銀行(Deutsche Bank) によるIIN加盟の数日後に発表された。IINは2019年末までに400行の加盟を目指している。
翻訳:下和田 里咲
編集:T.Minamoto
写真:OCBC image via Shutterstock
原文:First Singapore Bank Joins JPMorgan’s Blockchain Payments Initiative