イーロン・マスク氏がOpenAIとアルトマンCEOを提訴──ワールドコインは1時間で2.2%下落

ワールドコイン(Worldcoin)のトークン「WLD」は、関連企業であるOpenAIに対する訴訟の報道を受け、3月1日の欧州時間午前中に下落した。

2月29日に提出された書類によるとテクノロジー投資家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏がOpenAIとCEOのサム・アルトマン(Sam Altman)氏を契約違反で訴えたとロイターが報じ、WLDは1時間で2.2%下落した。マスク氏は、2015年に同社の設立を支援した際に交わされた契約上の合意が守られていないと訴えたという。

アルトマンはワールドコインの取締役であり、共同創設者でもある。物議を醸しているこのプロジェクトは、デジタルIDやトークンと引き換えに、すべての人の目をスキャンすることを目指している。

過去1年、AIトークンは、より広範な人工知能業界で大きな進展があったときに動く傾向があった。2月には、チップメーカーのエヌビディア(Nvidia)が第4四半期の業績予想を上回り、OpenAIが新しいテキストを動画に変換する製品「Sora」をリリースした際に、いくつかのAIトークンが上昇した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Steve Jurvetson/Wikimedia Commons
|原文:Worldcoin’s WLD Slides as Elon Musk Sues OpenAI