- カエルをテーマにしたぺぺコインの取引高は、過去最高の36億ドルに達した。
- 柴犬コイン、フロキ、ドージコインのような他のミームトークンの開発者がエコシステムのアップグレードを行ったにもかかわらず、ぺぺコインはそれらを上回った。
ペペコイン(PEPE)は、ドージコイン(DOGE)やボンク(BONK)に端を発したミームコインの上昇の中、24時間で60%も上昇し、週間上昇率を370%以上に伸ばした。
CoinGeckoのデータによると、ペペコインの取引高は過去最高の36億ドル(約5400億円、1ドル=150円換算)に急増し、リスクオン環境がアルトコインやミームコインなどのリスク資産への過大な投資に拍車をかけた可能性が高い。
同じミームトークンの柴犬コイン(SHIB)やドージコインなどの開発者がエコシステムのアップグレードを導入したにもかかわらず、ぺぺコインの上昇はそれらを大きく上回った。ドージコインは1週間で170%、柴犬コインは200%上昇していた。一方、コインデスク20指数(CD20)は14%上昇。
ミームコインが最初に注目されたのは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)が10%以上急騰した2月下旬だった。ミームコインは、ブロックチェーンの成長に賭ける手段とみなされている。より一般投資家に優しく、理解しやすいと考えられているからだ。
一方、ぺぺコインに関連する先物商品では、3月1日から異常に大きな清算が見られ、ショートカバー(トレーダーがミームコインの価格に対する弱気な投資を終了すること)が上昇の大きさを誇張している可能性を示している。
ContentFi Labsの最高執行責任者(COO)ニック・ラック(Nick Ruck)氏は「トレーダーや投資家は、主要なトークンが最近の価格高騰でひと息つく中、手っ取り早く乗り換えたいという欲求を満たすためにミームコインを利用している」と述べた。
ぺぺコインに連動する先物では、5000万ドル(約75億円)以上の清算があった。これは、ショートポジション、つまりぺぺコインが下落するという投資が決済されたためで、価格急騰の一因となった可能性がある。
同時期の先物の清算額がこれより大きかったのは、データによると、ビットコイン、イーサリアム、ドージコインのみだった。
そのため、ぺぺコイン先物に連動する永久先物の資金調達率(ファンディングレート)はマイナスのままで、デリバティブ市場では弱気ポジションが優勢であることを示している。
資金調達率がマイナスであることは、ショートが優勢で、弱気の投資を維持しておくためにロングに手数料を支払うことを厭わないことを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Pepecoin
|原文:Pepecoin Becomes Biggest Meme Coin Gainer as DOGE, SHIB Rally Eases