- 今回の売り圧力は、利益確定売りとマイナーが保有するビットコインの一部を売却したことによるものと思われる。
- ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、イーサリアム(ETH)、ミームコインは、3月5日の損失を取り戻し始めた。
買い需要と資金調達率(ファンディングレート)のリセットは、3月6日にビットコイン(BTC)価格を押し上げ、より広い暗号資産(仮想通貨)市場を回復させている。
世界最大の暗号資産であるビットコインは史上最高値を更新した後、3月5日に7%以上も急落した。一時6万800ドルまで下落したが、アジア時間の朝には6万7000ドルに迫り、回復力を示した。
一部のオブザーバーは、この売り圧力は歴史的な高値での利益確定売りと、マイナーが保有するビットコインを一部売却したことによるものだろうと述べた。データによると、ビットコイン上場投信(ETF)への資金流入は引き続き好調で、ブラックロック(BlackRock)は5日に7億6000万ドル(約1140億円、1ドル=150円換算)以上を集めた。
一方、一部の市場アナリストはマイニング報酬が半減する4月のイベントが近づいているため、ビットコインの高値目標が引き続き視野に入っていると述べた。
「1日平均5億ドル(約750億円)の資金流入があるビットコインETFからの需要が新規の鋳造を上回り続けているため、ビットコインの継続的な高騰が続くかもしれない」と、ビットコイン還元アプリ「Lolli」のアレックス・アデルマン(Alex Adelman)CEOは電子メールで述べた。
「半減によって希少性が高まり、個人投資家や機関投資家からの強い需要がビットコインの価格をさらに押し上げる可能性が高い。半減後の過去のトレンドに基づけば、ビットコインの価格は2025年中に15万ドルを超える可能性がある」とアデルマン氏は述べている
ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、イーサリアム(ETH)、ミームコインなどの主要トークンは、5日の損失を取り戻し始め、ビットコインの強さを受けて1時間で5%も上昇した。
犬をテーマにしたトークンであるドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)は5日に15%以上の下落を見せたが、他の主要トークンのように反発することはなかった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Rebounds as $150K Target for 2024 Comes in View