- スイスブロックは、ビットコインが5日の急落から急反発したことは、7万6000ドルを目指す新たな上昇の始まりを示していると述べた。
- QCPキャピタルは、ビットコインが「非常に印象的な」反発を経て、短期的には上昇すると予想した。
- アメリカで上場しているビットコイン現物ETFには急落中に大量の流入が発生し、投資家の押し目買いが価格回復に貢献したことを示している。
ビットコイン(BTC)は5日に6万9000ドルを超えて史上最高値を更新した後すぐに急落に転じたが、翌6日に6万7000ドル(約1005万円、1ドル150円換算)まで急速に回復したことは、すぐに再び史上最高値を更新する可能性があることを示している。暗号資産分析会社スイスブロック(Swissblock)が指摘した。
スイスブロックのアナリストらは、ビットコインは5日の急落で、史上最高値に達する前に最近1週間値固めをしていた5万9000ドル~6万2000ドルの価格帯を再び試すことに成功したと指摘した。
スイスブロックは6日にテレグラムで、「V字回復、そして史上最高値更新に向けた前進」とコメントした。
スイスブロックが掲載したチャートによると、ビットコインが6万2000ドル以上の水準に素早く回復したことは、7万6000ドル水準を目標とした新たな上昇トレンドの始まりを示している。
シンガポールに本拠を置くデジタル資産取引会社QCPキャピタル(QCP Capital)も、ビットコインの上昇が目前に迫っていると予想した。
QCPキャピタルのアナリストらは6日の市場最新情報で「回復は非常に印象的だった」とし、「押し目は非常に迅速かつ積極的に買われ、6万ドルが適切なサポートレベルであることが判明した」と指摘。「レバレッジの一部が解消されたことで上昇への道が開かれており、上昇トレンドが直ちに再開する中で短期的にはさらに上昇することに期待している」と述べた。
アメリカで上場しているビットコイン現物ETF(上場投資信託)では5日の下落中に大量の流入があり、ETF投資家が急落にもひるむことなく押し目を買ったことを示している。
ビットメックス・リサーチ(BitMEX Research)がまとめたデータによると、新規ETF10銘柄を合わせた純流入額は6億4800万ドル(約972億円)で、1月11日の発売日以来で1日あたりの流入額としては最大となった。資産運用大手ブラックロック(BlackRock)のIBITは7億8800万ドルの新規投資を集めてファンドに1万2600BTCを追加し、1日あたりの最高記録を更新した。
本記事執筆時点でビットコインは6万7200ドルで取引されており、過去24時間で7%以上上昇。取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20(CD20)の同時期の2.5%上昇を上回った。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin ‘V-Shape’ Recovery Opens Way for $76K Price Target: Swissblock